【映画】「エターナルサンシャイン」はバレンタインにおすすめの1本

こんにちは。映画大好きいじわるこです。

いやー、久々に観ましたよ。恋愛映画。

監督が好きってだけで何の前情報もなしに観たら、まさかの純愛もの。

本来苦手なジャンルですが(ドロドロ系やカルト映画が好き)、この1本で今月もAmazonプライムビデオ会費の元が取れた、っていうくらい良い映画でした。

映画のキャッチコピーは、「恋の痛みを知るすべての人へ」

くぅ~、甘酸っぱい。

恋が始まる瞬間の昂揚感とか、失恋の痛みとか、人を好きになる喜びとか。

そんなほろ苦い気持ちを思い起こさせてくれる映画です。

恋愛から遠ざかってる人やパートナーとマンネリ気味の人におすすめです。

バレンタインに観たい映画、「エターナルサンシャイン」の見どころをまとめてみました。

映画のあらすじ(wikipediaより抜粋)

もうすぐヴァレンタインという季節。

平凡な男ジョエルは、恋人クレメンタイン(クレム)と喧嘩をしてしまう。

何とか仲直りしようとプレゼントを買って彼女の働く本屋に行くが、クレムは彼を知らないかのように扱い、目の前でほかの男といちゃつく始末。

ジョエルはひどいショックを受ける。やがて彼はクレムが記憶を消す手術を受けたことを知る。

苦しんだ末、ジョエルもクレムの記憶を消し去る手術を受けることを決心。

手術を受けながら、ジョエルはクレムとの思い出をさまよい、やがて無意識下で手術に抵抗し始める。

出典:Wikipedia 「エターナル・サンシャイン」

この映画は現在と過去(記憶)が混在して話が進むため、ストーリーが少し複雑です。

「意味がわからない」という意見もあるようですが、私は冒頭にちりばめられていた伏線が、映画が進むにつれきちんと回収されていくのがパズル合わせのようで面白いと思いました(「君の名は」を彷彿とさせるものがありました)。

公開したその年(2004年)のアカデミー脚本賞を受賞したのも納得の作品です。

見どころ① 顔芸を封印したジム・キャリーの人間臭い演技

この映画のジム・キャリーは今まで観た中で一番よかったジム・キャリーでした。

というか、監督名以外何の前情報もなく観たので、途中まで主役がジム・キャリーだって気づきませんでした。

ジムキャリーといえば派手なリアクションと変顔が私には暑苦しく、ちょっと苦手な俳優さんでもあったんですが、この作品で彼は一切の顔芸を封印しています。

真面目なだけが取り柄の地味で冴えない男を見事に演じきっていて、主人公にとても好感が持てました。

ベテラン俳優の新境地に立ち会えるのは、映画好きにとって至福の瞬間でもあります。

そういう意味でもこの映画は非常に価値のある作品だと思いました。

見どころ② キルスティン・ダンストの悲し気な魅力

この映画でもう一人、目が離せなかったのがキルスティン・ダンスト。

最初はサブキャラ的なポジションで登場しますが、実は彼女の身にも残酷なストーリーがあり、終盤での存在感が大きくなります。

私はヴァージン・スーサイズの頃のキルスティン・ダンストが最高に好きなのですが、あの映画で見せてくれたはかなげな魅力をこの映画でも感じることができます。

彼女の代表作の一つの「スパイダーマン」シリーズでは、キルスティンの魅力があまり活かされてないような・・。

ザ・ハリウッドな映画よりも、こういうサブカル的な映画の方がこの女優さんは映える気がし ます。

あと、キルスティンがハイになってパンスト姿で踊るってシーンがあるんですが、そういうわけわかんない演出とかまじでお洒落。

やっぱりキルスティンはもっともっとこの手の作品出るべきだと思いました。

見どころ③ 映像作家「ミシェル・ゴンドリー」が魅せる映像美

もともと私、監督のミシェル・ゴンドリーが手掛けたミュージッククリップが好きでして、それがこの映画を観るきっかけでした。

特に好きな作品がケミカルブラザーズのStar Guitarという曲のMVなんですが、それがこちら。

これ、一見車窓からの風景を垂れ流してるだけのように見えますが、よーく見るとリズムと風景がちゃんとリンクしていてそれがすごく新鮮で。

調べてみるとこのMVを撮った映像作家と「エターナル・サンシャイン」の監督が同一人物と知り、「もっとこの人の作品を観たい」と思い、この映画にたどり着いたというわけです。

期待通り幻想的で美しいシーンが盛り沢山で、少しフランス映画っぽいニュアンスもあり(監督は現にフランス人)、この監督が織りなす映像美が映画最大の見どころでもあります。

印象に残ったシーン(ネタバレあり)

この映画で印象に残ったシーンがあります。

クレメンタインが新しい彼氏に違和感を覚える瞬間です。

クレメンタインはジョルジュの記憶を消し去った後、他の男と付き合い始めます。

この男、実はクレメンタインが記憶除去手術を受けたクリニックで働く男性なんですね。

手術の時にクレメンタインに一目ぼれした彼は、患者ファイルから<クレメンタイとジョルジュの美しい思い出>を探し出します。

このようにして彼はクレメンタインの好みを知り尽くし、彼女の思い出にあったジョルジュの言葉などを利用してクレメンタインに近づいたのです。

最初こそうまくいくものの、クレメンタインは徐々に違和感を覚え始め、結局この男のもとを去ります。

新しい彼は、クレメンタインがどうやったら喜ぶのかを知り尽くした上でアプローチしたにも関わらず、うまくいかなかったという点にとても考えさせられました。

条件が揃えば人の心が動かせるか・・というと、必ずしもそうとは限らないというのは、私自身も家庭や仕事で日々感じている事です。

英語で「恋する」ことを「feel chemistry」と表現することがありますがまさにそれで、人の気持ちを動かすのは正論やセオリーなんかじゃなく、人と人との間に起こる強烈な化学反応なんだという事を再認識させてくれた作品です。


考察:主人公たちのその後(ネタバレあり)

映画の終盤、ジョルジュとクレメンタインは再び出会います。

お互いに不満があり一度は別れた事、互いの記憶を除去する手術を受けたことを知ったうえで、再び付き合おうとするんですね。

ここで映画は終わりとなり、一見ハッピーエンドに見えますが、胸に苦しさが残るのです。

ここからは私の考察なんですが、この二人、きっとまた別れることになると思います。

そして本人たちもそのことに気づいてそうなのが甘くて切ない。

この作品が残す胸苦しさの原因は、ずばりこの「別れの予感」です。

だって、真面目で無口な男(ジョエル)と情緒不安定で押しの強い女(クレメンタイン)って、タイプが違いすぎてうまくいくわけがないじゃないですか。

それでもやっぱり人を好きになるって幸せなことだし、自分が主人公の立場でも、もう一度相手を好きになる道を選ぶだろうなって思いました。

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皆さんは気になる映画があるときどうやって観てますか?

私は以前はレンタルショップや図書館にせっせと通ってましたが、そのための時間と労力がバカにならないことに気が付き、そこからは動画配信サービスを便利に使ってます。

観終わった後の返却も何気にストレスでしたしね・・。

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