こんにちは、いじわるこです。
昨日は夜更かししてダーレン・アロノフスキー監督の「マザー！」を見ました。
日本では2018年に公開される予定だったものの、配給元の意向により公開中止となった、いわくつきのサイコスリラー映画です。
本作品は聖書の知識が足りない私には正直難解な作品でした。
しかし、監督であるダーレン・アロノフスキーの作品は一通り押さえておきたかったので、本作品がAmazonプライムビデオ対象となっていたのはラッキーでした。
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映画「マザー！」のあらすじ（ネタバレあり）
あらすじをWikipediaより引用します。
郊外で穏やかな暮らしを送っていた夫婦の家に、謎の男が訪ねてきた。妻はその男に不信感を抱いていたが、夫は快く迎え入れた。その日から、夫婦の家には代わる代わる訪問者がやってくるようになった。「このままでは何か良からぬことが起こる」という妻の訴えを真剣に取り上げようとしない夫だったが、彼女の不安はやがて現実のものとなった。
この「訪問者」たちが実に不愉快で、家の中でタバコ吸うなーいうてんのにバカスカタバコ吸うわ、この部屋には入るなーいうてんのに勝手に入った挙句触ったらあかんもん触って手ぇ滑らせて割ってまうわ、人んちで派手な親子喧嘩するわ、ほんまにもう無茶苦茶なんです。
主人公は思い入れのある家を汚されたり壊されたりして、しょっちゅう泣いてます。そりゃ泣くよな。
で、主人公演じるジェニファーローレンスの泣き顔がこれまた美しいのです。
そしてそんな理不尽な訪問者が次から次へとやってきて、家の中がめちゃめちゃになり、最後は主人公がキレて家を燃やしてしまう、っていうストーリーです。
ちなみに、映画のキャラクターは
主人公→地球
夫→創造主
といったように旧約聖書の創成期に登場する人物へのオマージュとなっており、やはり聖書の知識なくしては理解しがたい内容となってます。
監督のダーレン・アロノフスキー自身も全ての人に理解されたいとは思ってないようで、「この映画は特定の人に向けて制作した」と発言する開き直りっぷり。
映画「マザー！」を観た感想 とにかく陰のオーラが満載
この映画、聖書の知識が不足しているせいか1シーン1シーンが長く感じられてしまい、中盤ではイライラしながらウトウトしてしまいました。
観終わった時には少し疲労感が・・。
そして、冒頭から終わりまでとにかくイヤーな感じの映画でした。
冒頭からまでの私のリアクションは次の通り。
冒頭・・「なんか辛気臭いな」
序盤・・「この客ほんまイライラするわあ」
中盤・・「こいつらうるさー！」
終盤・・「う、きぼちわる～」
ラスト・・「ひえ～、これ何回も繰り返してるってこと？（ゾゾー）」
とまあ、とにかく「負」のオーラに満ちた作品です。
とは「観る者を不穏な気持ちにさせる」というのは監督であるダーレン・アロノフスキーの最も得意とするところ。
終始イライラ・ハラハラできるところにこの映画を観る意義があるのかもしれません。
ただ、繰り返しになりますが、とにかく物語が難解・・。
難解すぎるあまり単調に感じられてしまい、121分はちと長かったです・・。
映画「マザー！」の見どころ
この映画で主人公の住むおうちのインテリアが、個人的にめちゃ好みでした。
シャビー・シックっていうんでしょうか。
サラ・グレース（インテリアショップ）がお好きな方はインテリアの参考になると思います。
フレンチ･シャビーのインテリア (ヨーロッパのインテリアシリーズ)
カナダのモントリオールに建てられた実際のお家でこの映画は撮影されたんだとか。
シャビーシックなインテリアに合わせた主人公のお洋服も、フレンチシックでとっても可愛いです。
もう一つの見どころは、ミシェル・ファイファーの演技。
この女優さんは「なんか意地悪だし偉そう」的な役をやらせたらピカ一だと思います。
今回もたっぷりムカつかせてもらいました。
ダーレン・アロノフスキー監督 その他のおすすめ作品
ダーレン・アロノフスキー監督の作品で最もおすすめなのが「レクイエム・フォー・ドリーム」です。
平凡な男女4人が、ドラッグに溺れそれぞれの人生を転落していく様を描いた作品です。
ストーリーもさることながら、これでもかというほどしつこく「依存」の恐怖を独特のカメラワークで描写しています。
この作品に衝撃を受け、今回同監督が手掛けた「マザー！」を見るに至りました。
もうひとつ、この監督の作品で有名なのが「ブラック・スワン」で、こちらもおすすめです。
「白鳥の湖」の主役に抜擢され、プレッシャーで極限状態に追い込まれた主人公の、精神が崩壊していく様子を描いた作品です。
ダーレン・アロノフスキー監督の独特の構成は勿論、ナタリーポートマンの圧巻の演技に引き込まれる素晴らしい作品です。
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今回の作品はAmazon プライムビデオ対象なので、プライム会員は無料で視聴することができます。
月額たった400円（年間一括申し込みだと3900円）で幅広い作品がカバーされているので、映画好きの人には本当におススメです。
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