こんにちは、いじわるこです。
突然ですが、私は「後味の悪い映画」というものが大好物です。
「後味の悪い映画」というと真っ先に名前が挙がるのが「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ですが、あの映画は好きでありません。
主人公には何の落ち度もないのに結局はアンハッピーエンド・・っていうのは救いがなさすぎです。
じゃあどういうのが好みかというと、度が過ぎた欲望で主人公が破滅する・・的なストーリーに異様に惹かれます。
解りやすい例で言うと
- セレブが没落
- 女(男)で身を滅ぼす
- 薬に溺れて人生転落
あたりでしょうか。
映画に限らず、小説・漫画でもこの手のものは大好きです。
当然、好きな漫画は闇金ウシジマくんですし(初期のウシジマくんが好き)、「せっかく宝くじ高額当選したのに浪費がたたって破産した」なんて実話も大好きです。
「フランスの子供服が好き♡」とか言うとる人間が、人の不幸は蜜の味て・・メンタルガチャガチャやないか!って思われそうですが、実際どちらも好きなんだからしょーがない。
なんとか好物にありつきたいと、普段から後味悪い映画レーダー巡らせてる私のアンテナに、今回引っかかった映画がこちら。
ケイト・ブランシェット主演の「ブルー・ジャスミン」という映画です。
昨晩観たばかりなので、記憶がホヤホヤのうちにレビューしたいと思います。
Contents
あらすじ
ジャスミン(ケイト・ブランシェット)はかつてニューヨークで誰もが羨むセレブ生活を送っていた。
金持ち夫との結婚生活が破綻、一文無しとなり失意のままシングルマザーである妹の質素な住まいに身を寄せる。
優雅な生活が忘れられないジャスミンはジンジャーの暮らしぶりを見下し、自分が置かれている立場を受け入れられないでいる。
一方ジンジャーは、身の丈に合った小さな幸せを大切にし、決して裕福ではないもの満ち足りた生活を送っている。
華やかな過去と、現在の落ちぶれた生活とのギャップに苦しむジャスミンは、次第に精神を病んでいく。
そんな中、ジャスミンはあるパーティーでエリート独身男性に出会う。
彼と結婚すればかつての満ち足りた暮らしに戻れると確信したジャスミンは、自分の過去や現在の境遇を嘘で塗り固め、転落の一途をたどっていく。
この映画の見どころ(若干ネタバレあり)
物語は軽快なテンポで進み、痛々しいストーリーであるにも関わらず、なぜか暗さを感じさせません。
主人公が今の落ちぶれた状況をどこか他人事のように見ている浮ついた様子は、物語全体の奇妙な明るさと相通じるものがあります。
主人公の気持ちの良い転落っぷり
これはあらすじとも重複するんですが、ケイト・ブランシェットのキレッキレの没落貴族っぷりが素晴らしいです。
他人の転落ぶりをみてスカッとするってのは、本当は卑しい事なんでしょうけど、主人公のキャラクター設定が実に巧妙で、転落ぶりを全く可哀そうとおもえないようにできてます。
無一文なのに昔の癖でセレブ風ふかしちゃうとことか、自分よりはるかに地に足がついてる妹を思いっきり小ばかにする意地の悪さとか、主人公には同情の余地がまるでないのですね。
罪悪感を感じることなくスカッとできる、まさに痛快人生転落ムービーと言えるでしょう。
思いっきりネタバレになっちゃいますが、物語の最後、ジャスミンは家も仕事もないまま、ついに気がふれてしまいます。
みずぼらしい恰好で(シャネルのジャケットとか着てるんだけど超ヨレヨレってのがまたリアルなんだ)、公園のベンチでブツブツと独り言をつぶやき続ける・・というシーンで映画は終わりとなります。
ドロドロな映画好きとしては、アンハッピーエンドっていうのが嬉しいかぎり。
これが、「財産は失ってしまったけど、ジャスミンは本当に大切なものを見つけた」みたいな終わり方だったらホント詰まんないですからね。
エンディングのシーンで、セレブ時代のジャスミンが小ばかにしていたような庶民的な通りすがりのおばちゃんが、ブツブツ独り言を吐き続けるジャスミンを気味悪がるっていう演出も、ジャスミンの転落ぶりを効果的に引き立てています。
どん底ジャスミンンと軽快なBGMとの奇妙なギャップ
名曲「ブルームーン」をはじめ、子気味良いメロディをBGMに物語は進んでいきます。
ジャスミンの心の病や、かつてのジャスミンに人生を狂わされた人たちなど、切ない要素が盛りだくさんなのにも関わらず、バックグラウンドは心地良いジャズに終始しています。
先ほど述べたエンディングのシーンでも、ジャスミンはこの先堕ちるとこまで堕ちるだろうなーという予感を観る者に与えながら、流れるのはやはり軽快なミュージック。
このギャップが気味悪くもあり、作品に独特の世界観をもたらしています。
ニューヨークセレブのエレガントなファッション
つい最近までセレブだったジャスミン姉さん、着こなしセンスも抜群です。
無一文とはいえ、シャネルのジャケットやバーキン、ロジェヴィヴィエのお靴などは没収されなかったようで、没落後もハイブランドの名品で身を固めてます。
基本はベージュのワントーンコーデがお得意なようで、良い事があった日のお祝いに(それもぬか喜びに終わってしまったのですが)白い花のブーケを買って帰る姿なんかはサマになります。
やっぱお金持ちはベージュに白い花だわ。
ジャスミンの現在と交互に描かれるセレブ時代の回想シーンでも、ニューヨークの富裕層主婦たちの様子を垣間見ることができ、ゴージャスな世界観に引き込まれます。
そりゃああんな生活してたら、庶民的な生活に戻るのは難しいよね~。
ゴシップガールやSATCが好きな人は、楽しめると思います。
感想・・「足りるを知る」事は幸せへの近道
世の中には「お金で解決できる事」と「お金では手に入らない物」の2つがあって、主人公のジャスミンにはそのどちらもが、破産したときに残されていなかったんですね。
破産前から夫は浮気性だわ、一人息子は出て行ってしまうわ、カネの切れ目が縁の切れ目でセレブ友達とは距離ができてしまうわで、ホントにどん底なんです。
元スーパーセレブのジャスミンが「お金で買えるもの」を取り戻すのはなかなか大変ですが、「お金で買えないもの」を新たに育むのは、不可能ではなかったはず。
サンフランシスコで新生活を始めたジャスミンはどうにか仕事にも恵まれたし、周りにいる人たちもなんだかんだいってみんな良い人なんですね。
ジャスミンに「足りるを知る」の精神さえ持ち合わせていたら、ここまでどん底に落ちる必要はなかったはず。
でも「足りるを知る」って簡単に言うけれど、これのなんと難しい事か。
足りるを知ることが自然にできるのは、ある意味一種の才能だと私は思うんですよね。
これ自体が一つの財産といっても過言ではないです。
そういう意味では妹のジンジャーは身の丈に合った暮らしで幸福に暮らす術を身につけていて、ジャスミンよりはるかに財産持ちといえるでしょう。
私なんて煩悩だらけで、足りないものばっかりに意識がいっちゃってます。
「あれほしー」「これほしー」「こんな家すみたーい」「旅行いきたーい」って、そんなことばっか考えてます。
こういった欲求がエネルギー源になってるのも確かですが、煩悩が度を越すとジャスミンのように現状に不満タラタラで不幸になっちゃうので、気を付けたいものです。
ジンジャーのように「足りるを知る」の精神を忘れず、「愛情」「信用」「健康」といった目に見えないものをいかに大切にするかで幸福度は決まると、この作品に教えてもらった気がします。
ぶっちゃけ、お金の不安って誰にでもありません?
「セレブの転落」といった下世話なテーマ。
人の不幸は蜜の味で、魅力的なテーマではありますが、お金の不安というのは決して他人ごとではありません。
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